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ポケモンバトルAI本電子書籍通販中

技術書典5の本を無料化しました

技術書典5で発売した同人誌「PokéAI #1:初代1vs1編」を、発売後1年経過しましたので電子版を無料配布に切り替えました。 BOOTHのページからダウンロードできます。 select766.booth.pm これまでイベントやオンライン販売でお買い上げいただいた方、誠にあり…

ジョウト地方への第一歩【PokéAI】

4月の技術書典6以来多忙でプロジェクトを一時停止していたのですが、再開していきたいと思います。なお、ネタが用意できていないため9月の技術書典7には出展致しません。 今まで初代ポケモンのルールに準拠してAIの開発と実験を行なっていましたが、ポケモン…

第29回世界コンピュータ将棋選手権振り返り【コンピュータ将棋】

私が開発しているコンピュータ将棋AIの「ねね将棋」は2019年5月3日開催の第29回世界コンピュータ将棋選手権に参加しました。 ソースコード・バイナリをこちらで公開しました。 github.com 大会直前と本番をちょっとだけ振り返ります。 数週間前の準備 AWS(ク…

技術書典6 振り返り(出展側)

2019年4月14日、池袋サンシャインシティにて開催された技術書典6にサークル「ヤマブキ計算所」として出展したので、参加記録を書きます。 今回の頒布物はBOOTHでも販売中ですので、会場には来られなかったが興味があるという方は是非ご利用ください。(PDF版…

MCTSでの時間管理【コンピュータ将棋】

ねね将棋では探索アルゴリズムとしてMCTSを採用しているのですが、今まで1手あたりの思考時間は一定でした。 その結果として、飛車先の歩を交換するタイミングなど、有効な手が1つしかない場合でも10秒以上思考してしまって見栄えが悪いです。 明らかな手が…

技術書典6 ヤマブキ計算所(こ35) おしながき

技術書典6での当サークル「ヤマブキ計算所」の頒布物をお知らせします。 技術書典6おしながき 新刊として「PokéAI #2:初代3vs3編」を発行します。ポケモンバトルの戦略を人工知能に考えさせるというテーマで技術開発を行った成果を掲載しています。 第1巻…

「ポケモン」のアクセント記号【PokéAI】

技術書典6向けの本の執筆をつづけているのですが、重大なことに気づきました。 英語版ポケモンの公式ロゴがこちら。公式ページより ポケモン英語公式ロゴ(ロゴ部分だけの大きな画像が公式サイトになかった) ところで、技術書典5で発行した本の表紙の上部が…

CNNの複雑さとnpsと棋力【コンピュータ将棋】

CNN (Deep Learning)ベースの評価関数を使った将棋AIをチューニングするにあたり、難しい点の1つが評価関数の複雑さ(計算量)の調整です。 層やチャンネルの数を増やせば静的評価の精度は上がるものの、計算時間が増加するため探索に組み込んだ時の評価局面…

技術書典6 当選しました

2019年4月14日に開催される技術書オンリーイベント「技術書典6」に当選しました。 サークル名は「ヤマブキ計算所」です。 2019-02-20追記: 配置は「こ35」に決定しました。 前回に引き続き、ポケモンバトルの戦略を人工知能技術を用いて開発する本を頒布す…

最良優先探索ベースのパーティ生成【PokéAI】

以前の記事で、バトルなしにパーティの強さを予測する関数(以下では静的評価関数と呼ぶことにします)を学習しました。今回はこれを山登り法によるパーティ構成の最適化に組み込みます。 select766.hatenablog.com 山登り法でのパーティ構築は次のような手…

パーティ強さの予測モデルに基づくパーティ候補の生成【PokéAI】

以前、パーティ構成のポケモンや技の組み合わせから、バトルなしに強さを予測するモデルを学習しました。 select766.hatenablog.com 今回はこのモデルを使い、ランダムに生成した大量のパーティから強そうなパーティを抽出してみました。 3体構成のパーティ…

3体構成での強化学習【PokéAI】

PokéAIで、従来の1vs1から3vs3バトルへの拡張を進めています。今回は、技を選択する部分の強化学習の仕組みを3vs3に対応させました。 エージェントの入出力の拡張 強化学習におけるエージェントとは、バトルの状態を入力として受け取り、行動を出力する関数…

第29回世界コンピュータ将棋選手権 参加登録しました【コンピュータ将棋】

2019年5月3日開催の第29回世界コンピュータ将棋選手権の暫定チーム一覧が出ています。(1/11時点、シードチームは非表示?) 第29回世界コンピュータ将棋選手権 参加チーム 私が開発している「ねね将棋」も出場登録しました。忘れないようにと最低限の事項を…

GPU1枚でのfloodgate対局と学習の両立【コンピュータ将棋】

12月24日、来年の世界コンピュータ将棋選手権(WCSC29)の募集が開始されました。 ねね将棋もこの大会に向けて徐々にですが改良を続けています。 ねね将棋はDeep Learningベースの評価関数を用いており、その学習にも対局エンジンの探索部からの評価もGPUを必…

2技関係によるパーティ強さの予測(初代全ポケモン参加)【PokéAI】

前回の記事で、山登り法によるパーティの最適化をポケモン3匹のパーティについて実験しました。 select766.hatenablog.com そこで生じた問題の1つは、探索空間が広すぎるためか最適化結果が芳しくないというものでした。 1匹のポケモンの構成パターンが仮に1…

技術書典5の本を国会図書館に納本しました

先日、「技術書典5で頒布した本を国立国会図書館に納本した」との記事を見かけました。 note.mu 制度の概要については上の記事が詳しいのでそちらをご覧ください。 納本のお願い|国立国会図書館―National Diet Library 国会図書館にはあらゆる本が入ってい…

3体構成での山登り法試行【PokéAI】

パーティに3体のポケモンを入れるという条件でのパーティ構成の最適化に着手しました。 手法は1体のみの時と同様の山登り法で、3体対応のための最低限のコードを足して動かしてみました。 山登り法は、パーティXがあるときに、その近傍となる少し変更された…

パーティ構成の3体への拡張【PokéAI】

10月の段階ではパーティがポケモン1匹だけで構成されるという条件で実験を行いました。 これからはポケモンの交換という重要な戦略要素を組み込んでいきたいと思います。 今までは実験結果を逐次発表することができていなかったのですが、短い記事でもできる…

技術書典5 振り返り(当日編)

技術書典5に出展した「ヤマブキ計算所」の記録です。 前の記事からの続きです。当日のことを書きます。 select766.hatenablog.com 売り子 同人誌即売会で出展するのは初めてで、ワンオペは大変だと聞いていました。そのため売り子さんを呼びました。 昔から…

技術書典5 振り返り(準備編)

2018年10月8日に、池袋サンシャインシティにて同人誌即売会「技術書典5」が開催されました。 この記事は、私が同人誌即売会に人生初のサークル参加を行った当イベントの記録を残すものです。 なお、頒布物はBOOTHにてオンライン販売しておりますので、今から…

技術書典5 ヤマブキ計算所(え32) おしながき

2018年10月8日、池袋サンシャインシティにて開催される技術書典5での頒布物をお知らせします。 配置は「え32」です。サークル配置図はこちら 頒布物は技術書1点です。タイトルは「PokèAI ~人工知能の考えた最強のポケモン対戦戦略~(1)」となります。 表…

技術書典5 配置決定

2018年10月8日開催の技術書典5における当サークル「ヤマブキ計算所」の配置が決定しました。場所は「え32」となります。 ポケモンバトルの戦略を人工知能に考えさせるとどうなるか、というテーマで本を出します。 ルールは初代(赤・緑)ベースで、交換なし…

技術書典5 当選しました

2018年10月8日に開催される技術書オンリーイベント「技術書典5」に当選しました。 サークル名は「ヤマブキ計算所」です。 内容は、ポケモンバトルの戦略を自作の人工知能に考えさせるというものを予定しております。昨年末にWebで公開した内容の続編となり…

世界コンピュータ将棋選手権でのAWSクラウド利用法(WCSC28)

世界コンピュータ将棋選手権では、コンピュータのハードウェアに関する制限がなく、開発者が用意したコンピュータを利用して対局を行います。 最近ではAmazon Web Services (AWS)をはじめとしたクラウドを利用することが多くなっています。買えば数百万円す…

第28回世界コンピュータ将棋選手権に参加しました

2018年5月3日~5日にかけて行われた、第28回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC28)に参加しました。 大会中の記録です。技術情報はまた別の記事で書きます。 結果を述べると、1次予選で5勝3敗(1不戦勝含む)で15位となり、2次予選には進めませんでした。 大会…

ねね将棋(WCSC28)のソースコード公開

第28回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC28)関係者の皆様、お疲れさまでした。 私は将棋ソフト「ねね将棋」を参加させました。大会の模様は別途記事を書きたいと考えていますが、取り急ぎ、ソースコードを公開いたしました。 やねうら王ライブラリを使用しつ…

ねね将棋miniを開発しました

第28回世界コンピュータ将棋選手権まで1か月を切りました。開発者の皆様いかがお過ごしでしょうか。 開発がうまくいかないので現実逃避として、将棋におけるディープラーニング評価関数の雰囲気を知ってもらうため、「ねね将棋mini」というアプリを開発しま…

ルンバは銀座線から東西線に乗り換えられるか?~同一ホーム乗り換えでどこまで行けるか~

東京の地下鉄路線同士を、同一ホーム上の乗り換えだけでどこまでつなげられるかという思い付きを検証してみました。

ポケモン×人工知能 2技関係によるパーティ強さの予測(実験編)

手法編からの続きです。 実験 まず、学習データの準備です。パーティを10,000個用意して、別の100個のパーティとバトルさせることにより勝率を求めました。 各特徴量を用いてパーティの勝率へ線形回帰します。 単純な最小二乗法でも学習は可能でしたが、「多…

ポケモン×人工知能 2技関係によるパーティ強さの予測(手法編)

PokéAI(ポケモン×人工知能)ネタです。 数日前の記事にて研究の構想を発表しました。まだご覧でない方は先にリンク先をご覧ください。 select766.hatenablog.com 今後はブログで研究の進捗を掲載しつつ、1年に1~2回程度まとめ記事を作れたらよいなと考えてい…