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2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

dlshogiモデルをMacのCore MLで動かしてベンチマーク

前回実装した、Objective-Cを用いてCore MLを呼び出すコードを用いて、dlshogiモデルの動作速度をベンチマークしました。 使用するモデルは、「強い将棋ソフトの創りかた」サンプルコードに従い学習した、15ブロック224チャンネル(resnet15x224_swish)のモデ…

dlshogiモデルをMacのCore MLで動かす

Macで高速にdlshogiモデルを動作させる話題の続きです。前回は、ONNX Runtimeを介してCore MLを呼び出してみましたが、ONNX Runtime単体(CPUのみの利用)と比べ高速化しなかったという結果でした。今回は、ONNX Runtimeを使わず直接Core MLを呼び出してみます…

ふかうら王でMacのCoreMLを使う(失敗)

ふかうら王(やねうら王のMCTS+DNNバージョン)でMacのGPU, Neural Engineを使うことでMac上で高速動作できるか検証しました。しかし、今回のやり方ではうまくいきませんでした。 現象: onnxruntime上でCoreMLを利用する設定をしたが、onnxruntimeデフォルト…

C++製将棋AI(shogi686micro)をiPadで動かす

これまでiPad上で動く将棋AIをSwift言語で作ってきて、一応動くというところまで行きました。 select766.hatenablog.com DNNの評価がボトルネックだったのでSwiftで書いても問題なかったのですが、CPUで大量の計算が必要となる詰み探索などを付加して発展さ…

初代ポケモンの図鑑完成やってみた(23時間10分56秒)

背景 初代ポケモン(ポケットモンスター赤・緑)は3DSのバーチャルコンソールで配信されているが、間もなく配信が終了してしまう。初代ポケモンは小学生の時プレイした思い出深いソフトである一方、一度も図鑑完成したことがなかった。そこで、この機会に図…

第32回世界コンピュータ将棋選手権の結果(2022/05/04)

2022年5月3日~5日にかけて開催された第32回世界コンピュータ将棋選手権に参加ソフト「ねね将棋」で参加しました。 今回のねね将棋は昨年12月から作り始めた、iPad上で動作する新しいソフトです。しかしながら昨年はdlshogiを改造してPC上で動かしたものを「…

iPadのNeural Engineで将棋AI part13 細かい話

他の記事で書きそびれた細かいテクニック等をまとめておきます。 CSAプロトコルでの対局テスト shogi-server shogi-server をサーバとして使います。 ruby 2.7.5をインストールする必要がありますが、それ以外は最新のMacで問題ありませんでした。 対戦相手…

iPadのNeural Engineで将棋AI part12 読み筋表示

独自のGUIを開発するため、レイアウトに自由度があります。ただ1行の読み筋を出すのではなく、複数の読み筋やその評価値を表示して、より面白い表示を試みました。 読み筋表示 動画だとこんな感じで動きます。 iPad用将棋AI、どうにか完成。 pic.twitter.com…

iPadのNeural Engineで将棋AI part11 画面表示の要件

将棋所なしのiPad単独で対局ができるようにするため、CSAプロトコルの実装に引き続き独自のGUIによる局面表示を実装します。 実は大会ルールで画面表示に関する要件が定められており、これに準拠した設計を行う必要があります。 第32回世界コンピュータ将棋…

iPadのNeural Engineで将棋AI part10 CSAプロトコルに対応する

前回まででiPadで動作する将棋エンジンのコアはできましたが、USIプロトコルでMac上で動作している将棋所と通信する仕様となっており、iPad単独では世界コンピュータ将棋選手権やfloodgateでの対局がまだできませんでした。選手権等での対局にはCSAプロトコ…