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技術書典5 振り返り(当日編)

技術書典5に出展した「ヤマブキ計算所」の記録です。 前の記事からの続きです。当日のことを書きます。

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売り子

同人誌即売会で出展するのは初めてで、ワンオペは大変だと聞いていました。そのため売り子さんを呼びました。 昔からの知人で、コミケに出展したことがあり、今回の題材であるポケモンも知っているという人材です。 日帰り圏内とはいえ遠方なので、交通費+最低時給相当の数万円を謝礼として支払いました。

入場

サークル入場は行列もなくすぐにでき、設営を開始しました。 印刷所からの段ボールが来ていたので開封の儀を執り行いました。 印刷は期待通りできており、自分の本が完成した感動がありました。

質素ですがこんな感じで設営できました。 f:id:select766:20181015092201j:plain

周囲のサークル配置は深層学習系が集まっていました。特にゲームAIが3連続で、将棋、ぷよぷよポケモンの並びでした。細かい部分まで含めて配置されていたのが好印象でした。

頒布

11時に開場・頒布開始です。入り口から比較的近い場所だったからなのか、はたまた機械学習系が人気なのかすぐに人がたくさんやってきました。 一瞬売り子に任せて混む前に周囲のサークルのものを買っていたら、自分のサークルの最初の1冊が売れるのを見逃してしまいました。惜しいことをしました。

支払い方法として現金と技術書典公式の「かんたん後払い」を用意していました。最初のほうに来た人は結構「かんたん後払い」を利用されました。 事前にアプリを入れておく必要がありますが、意識が高い人が多かったのでしょう。 人は多かったとはいえ、秋葉原で開催していたときより空いていて動きやすそうでした。

内容に関するコメントもいただきました。本文ではさらっと書いていたのですが、(ゲームのルールの)シミュレータを作る部分が大変だよね、ということに気づいてくれた人が数人。 チョットデキル人との対話は楽しいですね。

技術書典なので、電子版単体でいいという人も多いかと思ったのですが紙の本のほうが大幅に売れ行きが良かったです。 予想よりはるかに売れるのが早く、1時間半ほどで紙の本が完売。持っててよかった電子版。

12時10分時点の売り上げ記録です(かんたん=かんたん後払いを利用)。70冊の紙の本が売切れようとしているところで電子版単体は5冊しか出ていませんでした。 f:id:select766:20181015093202j:plain

完売後、電子版が売れ始めました。14時ぐらいまでは結構忙しい感じでした。16時台はほとんど来ないか、立ち読みしても買わない人が多い感じでした。 一方、紙の本がないと分かるとあきらめる人もいたので若干機会損失でした。

最終的に紙の本70冊、電子版単体79冊が売れました。ここまで売れるとは想定外で、100冊印刷しておけばよかったです。

17時になってイベント終了、撤収となりました。

内側からの気づき

同人誌即売会に一般参加者としては何度も参加したことがあるのですが、サークル参加は初めてでした。出展側になって初めて気づいたこともいろいろあります。

  • 見本を数分かけてじっくり読む人がいる。
  • 目次が結構見られる。
  • カップル等で連れ立って行動している人が結構いる。一人が立ち読みするともう一人はやることがなくなるので、およそ複数人行動は不便なイベントだと思う。
  • モノクロ表紙は少ない。見劣りした。デザイン自由度が上がるほか、印刷だと結構コストが上がるので悩みどころ。
  • (最後の1時間の)16時台はほとんど売れない。このジャンルに興味があって来ている人はもういないのだろう。

売れ行き記録

売れた冊数の時系列推移を記録していたので発表します。売上表を不定期に撮影しておいて、タイムスタンプから照合しました。

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紙の本は一気に完売、電子版は終了近くまで単調に売れるという結果でした。

さいごに

サークル参加すると決めてから、初めての作業がたくさんあり苦労しました。 それでも満足いく本を作ることができ、しかも完売させることができました。大満足です。

今回の本の話題はここで終わりではなく、継続して研究するつもりでいます。 一方で追加で分かったことを本にした時には読者に前提知識が必要となるため、展示即売には向かない懸念もあります。 まずは研究を進めて、イベントの際にはまた考えることにします。

主催の皆様、イベントに来場された方々、どうもありがとうございました。良いイベントになりました。