NPO法人AI電竜戦プロジェクト主催 文部科学大臣杯第5回世界将棋AI電竜戦本戦 に将棋AI「ねね将棋」で参加しました。

ねね将棋は、iPhoneで思考を行う点がユニークな点です。技術的には第34回世界コンピュータ将棋選手権(2024/05/03)から変わっていません。
新しい評価関数の構造の導入や、AobaZeroの棋譜を用いた学習など、いくつかの改良を試みましたが、失敗してしまいました。 ただし、ソフトウェアとしてわずかに差分があります。電竜戦では先手と後手の持ち時間を3分と10分に設定するため、最初に▲58玉(消費時間7分2秒)、△52玉(消費時間2秒)、▲59玉(消費時間2秒)、△51玉(消費時間2秒)(※2秒はフィッシャーにより追加される時間を打ち消す)という棋譜を挿入した状態で対局が開始します。この情報を受け取るためのCSAプロトコルに関する追加実装を行いました。
戦績
初日の予選では7勝6敗1分で16位(32チーム中)。B級(予選上位11~20位の部門)に進出しました。2日目のB級の成績は5勝12敗1分けで7位(10チーム中)でした。
感想
対局中の不具合はなく、無事故で終えることができました。実力が拮抗する対局がほぼなく、あまり有意義な棋譜は残せなかったと思います。スマホで参加してくれる方が増えれば、拮抗した勝負もできるかもしれないので参加をお待ちしております。まだ試していないアイデアもあるので、今後も改善を図っていきたいと考えています。
対局してくださった方、運営の皆様に感謝申し上げます。