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iPadのNeural Engineで将棋AI part02 iPadを有線LANに接続

WCSCでは、対局サーバと将棋AIが入ったパソコンの間を有線LAN (Ethernet)で接続する必要があります。iPadを有線LANに接続する手段を検証しました。

※本記事は将棋AIの話題はなく、WCSC特有の課題への対応手段を説明します。

接続対象の環境

WCSCの有線LAN環境は(2019年時点)対戦サーバと、全参加者のパソコンをスイッチングハブを介して接続する形態でした。ルータによるインターネットとの接続はない閉じた環境で、DNSDHCPもありません。参加者は、事前に指定されたIPアドレスをパソコンに設定する必要があります。このような環境への接続を試みました。

ハードウェア

端末はiPad 第9世代(iPadOS 15.2)です。接続ポートはLightning端子のみです。なお、iPad ProはUSB-C端子なので今回の手順は使えません。 結論は、Lightning端子を一旦USBに変換し、これにUSB接続の有線LANアダプタを接続するという形態で実現できました。 Lightning-USB変換は「Lightning - USB 3カメラアダプタ」(Apple製、MK0W2AM/A)、USB-有線LAN変換は「ETX3-US2」(I-O DATA製)を使用しました。前者は今回のために新規購入(約5000円)、後者は過去のWCSC参加のために買ったものです。iPad対応とは書かれていませんが、現物合わせをした結果使用できました。ETX3-US2は通信速度が最大100Mbpsですが、将棋をやる分には全く問題ないでしょう。 接続すると下の写真のようになります。

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ETX3-US2の接続

「Lightning - USB 3カメラアダプタ」にはUSB端子のほかにLightning充電端子もついており、USB機器を使用しながら充電もできます。今回の目的では長時間にわたり高負荷を掛けるので、充電器が接続できることは重要です。 なお、USB-有線LAN変換に「EDC-GUA3H-W」(ELECOM製)は使えませんでした。接続しても反応がありませんでした。 確実に接続できるApple公式のアクセサリに「Belkin Ethernet + Power Adapter with Lightning Connector」があります。ただし12000円とお高めなので、今回はLightning-USB変換器だけ購入し、既存のUSB-有線LAN変換器が使えるか試しました。

設定

iPad画面上での設定を行います。

まず、機内モードに設定してWiFiの接続を切ります。それから、各アダプタをiPadに接続します。

接続すると、設定アプリ内にEthernetという項目が現れます。インターフェース「ETX3-US2」をタップします。

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Ethernetの項目

インターフェース設定画面が表示されます。「IPを構成」をタップします。

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インターフェース設定画面

「手動」をタップ、「IPアドレス」および「サブネットマスク」に必要事項を記入(WCSCでは、主催側からメールで指示された値)し、保存をタップします。

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IP構成画面

これで接続完了です。

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接続完了

実際に、SafariからLAN内に立てたHTTPサーバに接続できることを確認しました。

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LAN内HTTPサーバへの接続確認

以上のように、iPadをWCSCで必要な有線LAN接続に対応させられることがわかりました。